自民党の統一教会汚染2 山上徹也からの伝言/鈴木エイト

 

 

 旧統一教会問題がクローズアップされてから一躍名を馳せた鈴木エイトさんの『自民党の統一教会汚染』の第二弾で、安倍元首相の銃撃以降、旧統一教会自民党の結びつきが糾弾されていく様子を追います。

 

 『「山上徹也」とは何者だったのか』との絡みもあって、出版されているのですが、出版社の「今のうちに出しとけ」感がハンパなく、本の半分弱が対談で占められているところもご愛敬ですが、対談相手がひろゆきさんだったり、旧統一教会問題で炎上した爆笑問題の太田さんだったり、宗教問題の追及で知られる江川紹子さんだったりとなかなかに豪華で、それはそれで興味をそそります。

 

 ただやはり旧統一教会問題の自民党での内部調査はかなりおざなりで、それでも「終わった」ことにしよう感はハンパなく、自民党お得意の「そのうち忘れるだろ!?」作戦なんでしょうけど、エイトさんの取材の積み重ねがなければ、関係の強い何人かの大臣の辞任もなかったでしょうし、それでも細田衆院議長や萩生田氏などの「大物」は何のお咎めもなく居座っています。

 

 また、メディアへのさかんな登場とともに、エイトさんへの圧力も増してきているという言うことで、旧統一教会自民党から名指しで狙われているということもあり、かなり危険な立場にあるようですが、何とか無事に取材活動を続けて、暗部を露わにし続けてしてもらいたいモノです…