セルフケアの道具箱/伊藤絵美

 

 

 以前、自伝的な著書である『カウンセラーはこんなセルフケアをやってきた』を紹介した伊藤絵美さんが、自身でストレスのケアをする方法論を紹介した本を書かれていると知って、手に取ってみました。

 

 割とメンタル的にヤバくなってくると、そんなこと気にしてられない、という人が多いんじゃないかとは思うのですが、やはり知っていると知っていないでは大きな違いがあり、ホントに煮詰まった時に、自分のカラダのどこかを優しくなでるくらいのことはできるかも知れないということで、自分の置かれている状況に応じて、できることをやるというのも大事ですし、ストレスをセルフケアするための方法論を自分の中に蓄積することは、ある意味トレーニングと一緒のようで、少しずつ身に着けていくことが、メンタル的にヤバくなってしまうことを予防するという側面は、大いにあると思えます。

 

 その第一歩としては、自分にとってどういうことがストレスになるかということを意識することのようで、イラっとしたら、そのことを記録しておくことが意外と大事なようです。

 

 さらには、イラっとした事象に対してどういう反応をするのか、ということを理解することもメンタル的に追い詰められることを予防する上で、重要なようです。

 

 そういうことを進めていって、自分の置かれている状況を徐々に客観視するようなトレーニングに進んでいくということで、それができるようになるとかなりいろんなストレスに対処することができるようです。

 

 まあ、かなり追い詰められている人がこういうモノを読んでも、なかなか対応しにくいでしょうけど、割と精神的に余裕のあるうちから、こういうことを意識して、徐々に取り入れていくことで、追い詰められる状況を避けることができるようになるのかもしれない、とは思いますので、参考になれば…