以前紹介した、ミセス・パンプキンの『一流の育て方』に痛く感銘を覚えたのですが、東京経済オンラインでミセス・パンプキンが人生相談の連載を持っていて、その内容をまとめた本があると知って手に取ってみました。
『一流の育て方』を読んでても、一本スジ通ってんなあ…と感心していたのですが、この本に収録されている人生相談でもホントにブレがないことに感心させられます。
いわゆる「人生相談」の中でも、このサイト自体がそういう方針なのか、この本に収められているのがそういうセレクトになっているのか、婚姻における悩み事にフォーカスされていながら、婚姻関係における人間関係の悩みというのは、あらゆる人間関係に応用できると、監修的な立場のムーギーさんが豪語されているのも、さもありなんとナットクさせられる骨太の内容となっています。
それにしても、不倫だのおカネへのだらしなさだのDVやモラハラだの、ここまでクズがいるもんなのかな!?と思うような人も出てきて、それでも経済的なことや、未練とかそういうことでなかなか「決断」ができない女の人が多く取り上げられます。
そういう人に対して、ミセス・パンプキンがブレずにアドバイスされるのが、押しなべて言えば、その奥様自身や子供たちが人間としてちゃんと尊重されているのか!?ということを判断基準とすれば、ある程度スッキリと結論が出るのではないか、ということのようです。
確かに、ずっと専業主婦をしていたら経済的な不安は付きまとうのですが、その人の尊厳を損なわれてまで、おカネや世間体のためにガマンしてしまうと、その人の尊厳が根底から損なわれてしまう…特に子どもの健全な成長を阻害するようなことが見通せるのであれば、決然と「判断」すべきだとおっしゃいます。
渦中にいるとなかなかそういう考え方ができないというのはあると思いますし、ミセス・パンプキンのアドバイスを得て、その後どうしたのかはわかりませんが、ちゃんと冷静なアドバイスを求めることができる人を確保しておくとか、そういうセーフティネットみたいなものを日ごろから意識しておくのは、自分や自分の大事な人の尊厳を守るためには意識しておいた方がいいような気がします。