間違いないっ!権力とタブー/長井秀和

 

 

 1990年代にピン芸人として活躍し、海外に芸人修行しにいったかと思えば、現在は西東京市会議員をしているという長井秀和さんの著書です。

 

 ご自身、現在は退会されているものの、かつて創価学会の会員だったことを明かしていて、ご両親がかなり熱心な信者だったということで、いわゆる「宗教二世」にあたるということで、現在の市会議員としての顔からや、創価学会員としての顔、宗教二世としての顔など、様々な「立場」からその裏側を語られた本です。

 

 ただ、「タブー」なんて言っていますが、「宗教二世問題のタブー」といいつつ、ご自身が一貫して創価学会系の学校に通っていたため、学会から勧誘を養成された時に、学会関係者以外の友人が皆無で誰を勧誘していいか、途方に暮れたという話くらいで、ご自身もある時期まではそれなりにナットクして信者だったということで、一時期社会問題となった統一教会の宗教二世のような壮絶な経験があるワケではなさそうです。

 

 また、「政治家と選挙のタブー」という章でも、市会議員同僚のちょっとした、露わになると責められるかもしれない、ちょっとした悪行を露わにされている程度で、単なるありがちな裏話で、まったくと言っていい程興味をそそられません。

 

 「創価学会池田大作のタブー」という章では、創価学会会長だった池田大作氏の嫉妬深い行動を露わにしているのが、ちょっとタブーっぽいですが、これも初出ではなく、結構ネタにしていたらしく、一度学会から訴えられていたようなのですが、学会にかつてほどのパワーはなく、あまり相手にされていないこともあって、大したことはありません。

 

 「創価学会と手を握るものたちのタブー」の章では、これも芸人時代からのネタですが、芸能界で、本人は学会員の経歴を語りたがらない人も含めて、誰それが学会員だったという下世話なネタで、タブーっちゃあ、タブーと言えるのかもしれませんが、下世話でモラルを疑いたくなる内容です。

 

 まあ、原稿を見た編集者がこれじゃ売れないと思って、「タブー」なんて盛ったタイトルを付けたのかもしれませんが、下世話なゴシップネタが好きな方以外はほとんど読む価値のない本で、久しぶりにハズレを引いてしまいました…