運動脳/アンデシュ・ハンセン

 

 

 『スマホ脳』が大きな話題をまいたアンデシュ・ハンセンさんの著書ですが、今回のテーマは「運動」です。

 

 精神科医の樺沢紫苑さんが『ブレインメンタル大全』などの著書で再三運動が精神衛生上多大な影響を及ぼすことを強調されていて、「朝散歩」を勧められていますが、概ね同種の内容と言えそうです。

 

 あまり疲労困憊してしまうほどの運動は脳自体も疲労してしまうそうなので、逆効果なんだそうですが、ウォーキングやスロージョギングのような軽めの運動でもかなりストレスレベルが軽減されるということで、軽度の運動がうつ病などの精神疾患の症状が改善される事例が多く紹介されているそうです。

 

 もう少し運動の強度を上げていくと、記憶を司る海馬の細胞が減少するのを防ぐということで、ある程度の強度の運動を定例的に続けていると、相当記憶のれべるがあがるそうです。(実際にそういう運動をしているワタクシはあまり実感できていませんが…)

 

 また、小学生くらいの子どもにとっても当てはまるようで、ある程度運動をしている子どもと全く運動をしていない子どものグループを長期間観察した結果、優位に運動をしている子どもたちの成績が良いという調査結果もあるようで、机のかじりついて長時間勉強させるよりも、ある程度運動をさせた方が成績が上がるという、教育熱心な親御さんにとっては衝撃的な事実かも知れません。

 

 運動は「最強の合法ドーピング」とまでおっしゃっており、精神的な健康を保つためにも、アタマをよくするためにもガンバって運動をするモチベーションになるのではないでしょうか!?